「たった一度だけ」僕と妻とミナサマノオカゲサマデシタ、結婚式。2.19

      2017/02/27

結婚式とは、高いお金を払い、奥さんがやりたいことをやらせてあげる、そんなものだと思っていた。

2人で式をつくろうと決めたのおよそ4ヶ月前。

ケーキカットはしたくないから、2人の初めての共同作業はこの式を作ることにしようという提案に賛成した。

コンセプトは美術館。

僕らを作っているものをゲストの方にお見せしたい。お祝いをしてくれる方々に、知ってもらいたいヒトやモノが僕らにはたくさんあって、それが僕ら2人をふたりたらしめている。

会場は、僕の誕生日に妻が選んでくれたレストラン。偶然にもスタジオが併設されていた。

陽の光の良く入る、木のぬくもりのある空間。

スタジオの中もわりと自由に使えて、すぐにそこに決めた。

食事は文句なく、オシャレな見た目な上に美味しかった。

ゲストとして来ていただきたい方は思ったよりたくさんいたけど、会場のキャパを考えて、泣く泣く絞りに絞った。住所を教えてもらい、招待状を作りにいった。

「結婚式の招待状」らしからぬものができた。

非常に満足だった。

妻は早々に動き出していた。プログラムの骨組みをつくり、司会を大切な友人にお願いしてくれていた。打ち合わせの日も決めていた。

会場に飾りたい、アート作品も色んな方にお願いしていた。

僕は、引き菓子にしたいと決めていた従弟がパティシエをしている洋菓子屋さんにいって、味見のお菓子をたくさん買って帰り、その日うっかり高熱を出したりしていた。

12月慌ただしく仕事をしているうちに気づけば年をまたぎ2017年が来ていた。
ゆっくりと体を休めた正月休みを終えると、妻は毎日楽しみに家のポストを見ては、一喜一憂していた。正確には欠席の方は少なかったので、ほとんど喜んでいた。

1月は恒例の行事で、僕が漫才の台本をつくっているさなか、妻は式の司会用の台本を仕上げていた。昼は親族、夜は友人・先輩、後輩達をお招きする。それぞれに司会をお願いした。

打ち合わせをして行く中、本当に素敵な友人をもったと心から思った。人との繋がりとは何にも変えがたい。

銀座に異動が決まっている僕にとって最後の漫才を終えると気づけば式まで、1ヶ月を切っていた。僕は圧倒的に呑気だった。間に合うと思っていたし、初めてやる大規模なイベント、昼・夜合わせれば120名前後の方をお招きすることなんて本当は想像もつかないことなはずなのに。

僕ら夫婦はあまり言い合いや喧嘩はしない。あまりというかほとんどした記憶がなかった。

でも、さすがに揉めたし、イライラした。

ここで先に結末を先に言ってしまうが、式は大成功だった。最高の時間を大切な人達と共有できたと思っているし、一緒に作りあげてくれた人達は本当にかけがえのない人達だ。

本当にありがとうございます。

イライラに戻るけど、本来は仕方のないことで、ざっくり男性と女性でも、もちろん1人1人の単位で、性格やペースが違う。物事を進めたり、息の抜きかたであったり、集中の度合いであったり。そんな当たり前のことが原因で、問題に直面することは意外と多く、原因を自覚することは意外と少ない気がする。
相手が妻であっても。
夫婦を長く続けられている諸先輩方からは鼻で笑われそうな問題。

そんなの当たり前だと。

ビギナー夫婦な僕らには、これがわかったことが、この式を通して得た大きな収穫のうちの1つだと思っている。
そしてもう1つの大きな収穫。収穫というと浅ましい気がするが、『人との繋がりの大切さと繋がり方』に他ならない。
これには本当に驚いていて、僕と妻は本当に恵まれている。

司会をお願いした4人に始まり、最後にはプロのウェディングプランナーの方と出会い、当日僕らの未熟で詰めの甘い部分を究極にサポートして頂いた。彼女がいなかったら、妻は泣きながら式を進め僕は苛立って、後悔しか残らなかったかもしれない。
会場である二子玉川の『restaurant MARKT』の中村さん。

装花をお願いした神楽坂の『te-n/てん』の渡辺さん、尾林さん、加藤さん。

素敵なウェディングドレスをつくってくれた白金の『memorial wedding』のさおりさん。

引菓子とコーヒー、当日挨拶もしてくれた、

戸塚『カナール』の、春紀。

渋谷の『COFFEE HOUSE NISHIYA』の西谷さん。

僕ら2人にまつわる絵を描いてくださった、友人や家族でありアーティストの皆様方。
当日、会場づくりや手伝いをしてくれた皆様方。
一日中付いてまわって、最高の写真を楽しく撮り続けてくださった、西村さん(パピコさん)。
搬入搬出のお手伝いだけの予定が、前日に見兼ねて、急遽当日のタイムスケジュールの管理からアテンドまで即興で穏やかに安心感たっぷりに付き添ってくださった、斎藤千重さん。
そしてお祝いにきてくれたゲストの皆様方。

本当に、おかげさまでした。

心から、ありがとうございました。

これからの人生に大いに通じる経験と、大切な思い出をいただきました。

どんなカタチでも、これからお返しして、繋がり続けていけたらこの上なく幸せに思います。

結婚して良かった、結婚式をして良かったと、思わせてくれる妻を大切に、夫として、美容師として、日々を励んでまいりたいと粛々と思っております。

つらつらと書きなぐった備忘録を最後までお読みくださりありがとうございました。


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